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JBCクラシックを皮切りに、秋の古馬ダート3冠(JBCクラシック→ジャパンカップダート→東京大賞典)戦線がスタートする。現在のレース体系が確立された2001年以来、長らく“3冠”を達成する馬は誕生しなかったが、昨年、ヴァーミリアンが圧倒的な強さで秋の古馬ダート界を制圧。栄えある“3冠”達成第1号となった。いよいよ始まる今年の“3冠”ロード。いったいどんなドラマが見られるのだろうか。


まず、過去7年間のJBCクラシックの施行条件をおさらいしておく。

第1回(2001年):大井ダ2,000
第2回(2002年):盛岡ダ2,000
第3回(2003年):大井ダ2,000
第4回(2004年):大井ダ2,000
第5回(2005年):名古屋ダ1,900
第6回(2006年):川崎ダ2,100
第7回(2007年):大井ダ2,000

第8回の今年は園田ダ1,870。トリッキーな園田コースで行われる今年のクラシックは一体どんなレースとなるのか。

【性別】~牡馬全勝~
牡(7-6-6-69)
牝(0-1-1-8)
セン(0-0-0-1)

過去7年間、牡馬が全勝。牝馬で馬券の対象になったのは2002年2着のプリエミネンス(美浦)、2005年3着のレイナワルツ(愛知)のみ。

【年齢】~4、5歳中心~
3歳(1-2-0-12)
4歳(2-1-1-18)
5歳(2-3-4-17)
6歳(0-1-2-19)
7歳以上(2-0-0-12)

4、5歳が2勝ずつ。7歳以上の2勝はいずれもタイムパラドックス(栗東、2005年、2006年)が達成したもの。昨年の覇者ヴァーミリアン(栗東)は過去に優勝例のない6歳馬だが、史上3頭目となるJBCクラシック連覇達成となるか。

3歳馬による優勝例は2002年のアドマイヤドン(栗東)のみ。2着には2004年アジュディミツオー(船橋)、2007年フリオーソ(船橋)が食い込んでおり、ご存知のようにこの2頭はいずれも川島正行調教師の管理馬。クラシックを3歳で連対を果たしたこの3頭のJBC後の活躍は言うまでもなく、JBCクラシックを3歳で連対することはその後の活躍が約束されたも同然と言っても良いだろう。怪物サクセスブロッケンは光溢れる未来を展望することが出来るかどうか。

【所属】~栗東全勝、気を吐く船橋~
栗東(7-3-4-17)
船橋(0-3-0-11)
美浦(0-1-0-3)
大井(0-0-2-16)
愛知(0-0-1-7)
その他(0-0-0-24)

栗東所属馬が全勝。馬券対象馬のうち3分の2までが栗東所属馬で圧倒的。他の交流ダートグレードレースの傾向とは異なり、連対数で2番手に来るのは船橋所属馬。2001年マキバスナイパー、2004年アジュディミツオー、2007年フリオーソがいずれも2着。美浦所属馬は出走数自体が少ないが連対したのは2002年のプリエミネンスのみ。

今年のホスト・兵庫所属馬は過去に(0-0-0-3)。最高は2005年8着のニューシーストリー。ともにダートグレードのタイトルを持つチャンストウライ(2007年佐賀記念)、モエレトレジャー(2004年浦和記念)は「兵庫競馬、ここにあり」を大舞台で示せるかどうか。

【騎手】~ユタカ、アンカツが2勝ずつ~
武豊(栗東、2-1-2-2)が2005年タイムパラドックス、2007年ヴァーミリアンで、安藤勝己(栗東、2-1-1-1)が2003、2004年アドマイヤドンでともに2勝ずつ。他に複数回馬券の対象となっている騎手は内田博幸(大井→美浦、0-2-1-1)、松永幹夫(栗東(引退)、1-0-1-2)。

最多騎乗は武豊で7年連続参戦。今年も昨年の王者ヴァーミリアンとのコンビで8年連続騎乗となる見込み。

【調教師】~松田博資天国~
松田博資(栗東)が過去5勝で(5-0-1-0)の実績を持つ。アドマイヤドンが2002~2004年にかけて3連覇、2005~2006年にかけてタイムパラドックスが連覇。他に複数回馬券の対象になっている調教師は川島正行(船橋、0-2-0-5)、山本正司(栗東(引退)、1-0-1-1)。

最も多くの管理馬を出走させているのは川島正行(船橋)。今年はフリオーソで昨年2着の雪辱を目指す。

JBCC07


【人気】~優勝馬は5人気以内~
1人気(3-2-0-2)
2人気(2-0-0-5)
3人気(1-1-3-2)
4人気(0-1-1-5)
5人気(1-1-0-5)
6人気以下(0-2-3-59)

優勝馬は5番人気以内。1、2人気で5勝をマーク。最も人気薄だった優勝馬は2006年のタイムパラドックスで5人気。

馬券対象馬ということになると6人気以下も軽視できない。過去に6人気以下の人気薄で馬券の対象になったのは次の5頭。

2003年2着スターキングマン(栗東、6人気)
2003年3着コアレスハンター(大井、7人気)
2004年2着アジュディミツオー(船橋、6人気)
2005年3着レイナワルツ(愛知、9人気)
2006年3着ボンネビルレコード(大井(当時)、7人気)

レイナワルツ以外は、既にダートグレードG1級競走で4着以上の記録を持っていた馬ばかりである。

【前走着順】~馬券対象は前走5着まで~
1着(1-4-2-30)
2着(1-1-4-9)
3着(2-1-0-6)
4着(2-1-0-6)
5着(1-0-1-7)
6着以下(0-0-0-20)

前走3、4着馬がともに2勝ずつ。前走優勝馬は何かに敗れることが多く、前走からの連勝を記録したのは2003年のアドマイヤドン(前走:南部杯1着)のみ。馬券対象になった馬は全て前走5着以内を記録しており、大敗からの巻き返しは難しい。なお、今年は1~2人気が予想されるヴァーミリアンがドバイワールドカップからの休み明け。世界最高峰の競走の1つでの記録とは言え、ドバイでは12着だったが。

【前走】~南部杯組中心も今年は不在~
複数の3着以内好走馬を輩出しているのは南部杯(盛岡ダ1,600、4-3-2)、ブリーダーズゴールドカップ(旭川ダ2,300、1-0-1)、東京記念(大井ダ2,400、0-1-1)。今年は南部杯1、2着馬がともにスプリントの方に駒を進めたので前走が南部杯という馬は不在。

【前走からの距離変更、条件変更】~延長組中心~
延長(4-5-2-41)
短縮(2-1-3-21)
同距離(1-1-2-16)

前走から距離を延長した馬が好成績。

芝からの転戦だった馬は事例が少ないが(1-0-0-1)。2002年アドマイヤドンは菊花賞4着からの転戦だった。ちなみにあと1頭は2001年11着アメリカンボス(前走:毎日王冠8着)。この後、ジャパンカップを経由し、有馬記念で大波乱を起こすとは大半の方がこの時点では想像できなかったはずだ。

JBCS07


【血統】~ミスプロ系がリード~
スプリント同様、毎年のように施行条件が変わるレースであり、3連覇したアドマイヤドン、連覇したタイムパラドックスが含まれるので血統面のデータは参考程度に。

複数の3着以内好走馬を出しているのは次の系統。

(父系)
Mr. Prospector系(4-3-1)
Roberto系(2-1-1)
Lyphard系(1-0-1)
Storm Bird系(0-1-1)

(母系)
ゼダーン系(3-0-0)
Lyphard系(3-0-1)
Mr. Prospector系(0-2-1)
Nijinsky系(0-1-2)
Mill Reef系(0-0-2)

【実績】~優勝馬はG1ホース~
3着以内好走馬の条件は次のとおり。

(1着馬)
1着馬に求められる条件は非常に厳しく、「レース当時、既にG1ホースであること」となっている。レース当時、ダートグレードのG1級レースを制していなかったのは2002年のアドマイヤドンのみ。さらに、その年に地方競馬で行なわれた古馬ダートグレードG1級競走で掲示板を外していないこと(1度以上馬券の対象になっていることが望ましい)が条件で、これも例外は2002年のアドマイヤドンのみ(それまで芝クラシック路線を歩んでいたため)。今年、上記の条件を満たしているのは、フィールドルージュ(川崎記念1着)、ボンネビルレコード(かしわ記念1着、帝王賞2着)、フリオーソ(川崎記念2着、帝王賞1着)の3頭。

(2、3着馬)
2、3着馬ともにその年に地方競馬で行なわれたダートグレードG1級競走で掲示板を1度以上確保していることが条件として求められる。この条件の例外は次の2頭。

2001年3着ハギノハイグレイド
2005年3着レイナワルツ

ハギノハイグレイドはブリーダーズゴールドカップ2着からの参戦でここがダートグレードG1級初挑戦だったが、ダートグレード競走で既に(1-3-0-2)の実績を持っていた。レイナワルツは東海菊花賞2着からの参戦でここがダートグレードG1級初挑戦だった。このレース以前に挑戦したダートグレード競走で見せ場こそなかったわけではないが、(0-0-0-5)の成績でここでは通用しないと判断され全く人気にならず。彼女はこの年のJBCクラシックが行なわれた名古屋ダ1,900に(3-1-0-0)と抜群のコース適性を示していた。最後の直線で“美白”な馬体が一旦先頭に躍り出た時のどよめきは忘れることが出来ない。

KEIBA002

【最後に】
現在、世界の競馬イベントは1日もしくは2日にわたって複数のG1競走を行なうことが主流となっている。3月のドバイミーティング(メイン競走はドバイワールドカップ)、10月のロンシャンウィークエンド(メイン競走は凱旋門賞)、同じくブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッドチャンピオンシップ(メイン競走はブリーダーズカップ・クラシック)、12月の香港国際賽事(メイン競走は香港盃)が著名なところだろう。先日、私が足を運ぶ機会があったアメリカ合衆国イリノイ州アーリントンパーク競馬場でも、年間最大のイベント・アーリントンミリオンS当日には同レースの他にセクレタリアトS、ビバリーD.Sという2つのG1競走が行われていた。

日本に目を転じてみると、JRAがG1競走を1日に複数行なったのはJRA創立50周年を記念した2004年の「ゴールデン・ジュビリー・デー」のみ。JCD、JCを土日に見ることが出来たのも昨年までで、今年はJCDがJCの翌週に移されてしまい、JRAで週に2つのG1競走が見ることが出来る週さえなくなった。なぜ、JRAではG1を複数行なう“お祭りデー”がないのだろうか。1日に複数のG1競走を行なうとその日の売上は瞬間風速的に伸びるかも知れないが、翌週以降、その反動が出て売上が低迷することが予想される。それに顧客であるファン1人1人の財布の中身はG1を2つやろうが3つやろうが変わらないわけであり、瞬間風速的な売上の伸びと言ってもたかが知れている。それだったら、G1を毎週1つずつ分散して毎週のように行なった方がトータルで見た場合、売上は大きくなる。恐らくJRAの考えはこんなところだろう。世界一の馬券の売上を誇るJRAの経営判断なのだから賢明なものなのかも知れないが、一方では「出し惜しみ」と捉えることも可能だ。

一昔前、すなわち馬券の売上が右肩上がりで伸び続けていた時代、競馬には人々の娯楽という観点では“ライバル”が少なかった。しかし、時は経ち、人々の娯楽が極めて多様化した現代は、世の中に競馬という“商品”の楽しさ、素晴らしさを“プレゼンテーション”していかなければジャンルとして生き残れない時代となっている。「今日は競馬の年間最大のお祭りデーです。あらゆるカテゴリーのチャンピオンが決まります。オールスター戦です。」と称し、G1競走を複数施行することが有効な“プレゼン”の1つの方法ではないかと考えている。

「日本ではG1を1日に複数行なうことは馴染まないし、売上にあまり貢献しない。だからG1は分散して行なう」・・・確かにそうかも知れないが、毎週G1を行なうことでG1が「非日常」から「日常」になってしまう危険性を孕んでいる。「非日常」感が薄れたイベントはもはやお祭りではなく、平坦な出来事の1つに過ぎなくなる。これでは結果として世間に対するジャンルの“発信力”が薄められてしまうのではないか。

私は幸運にもロンシャンウィークエンドなどのG1を複数行なう海外競馬の“お祭りデー”に参加する機会が過去にあった。競馬場がいつもよりも華やかな雰囲気に包まれ、目の前では各カテゴリーのチャンピオン候補が次々に出走するG1が出し惜しみなく連続で行われ息をつく暇もない。G1が続けて行われるため、レースに集中する時間が断続的に訪れ、知力も体力も極めて消耗したが、競馬ファンとして「至福の時」と言ってもいいような不思議な感覚に襲われた。これは残念ながら日本の競馬ではそれまで味わったことがなかった感覚だった。

日本の競馬シーンの中でG1級競走が複数見ることが出来るのはJBC当日のみ。諸外国の競馬イベントに比べれば、G1数が少なくお祭り度では劣っているかも知れないが、我々競馬ファンに「非日常」のお祭り気分を与えてくれる年間で唯一の日と言ってもいい。そんなJBCという“商品”をファンもメディア等関係者ももっと高く評価してもいいのではないだろうか。



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2008.10.31 Fri l JBCデータ集 TB(0) l top ▲

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